100歳以上まで生きるというのは、現代人にとってそこまで夢物語ではなくなりました。

七五三の文化があった江戸時代からみれば100歳というのは、SFの世界だったことでしょう。

現在欧米では110歳まで到達される方をスーパーセンチナリアン(Supercentenarian)と呼んでいます。

そんなスーパーセンチナリアンのことを研究する組織、LongeviQuestのCEOであるベン・マイヤーズ(Ben Meyers)と、同組織のラテンアメリカ・リサーチ・プレジデントを務めるファブリツィオ・ヴィラトロ(Fabrizio Villatoro)は、世界の百寿者に長寿の秘訣と、もっとこうしておけばよかったと思うことについて尋ねています。

Profile

この記事を担当:音楽家 / 朝比奈幸太郎

1986年生まれ
音楽大学で民族音楽を研究。
卒業後ピアニストとして活動。
インプロビゼーション哲学の研究のため北欧スウェーデンへ。
ドイツケルンにて民族音楽研究家のAchim Tangと共同作品を制作しリリース。
ドイツでStephan Desire、日本で金田式DC録音の五島 昭彦氏から音響学を学ぶ。
録音エンジニアとして独立し、芸術工房Pinocoaを結成。
オーストリア、アルゼンチンなど国内外の様々なアーティストをプロデュース。
株式会社ジオセンスの小林一英氏よりC言語、村上アーカイブスの村上浩治氏より、写真と映像を学ぶ。
2023年からヒーリング音響を研究するCuranz Soundsを立ち上げる。
世界中に愛と調和の周波数を届けるため、癒しの音をCuranz Soundsにて発信中。

波乱万丈な20世紀

マイヤーズらが話を聞いてきたスーパーセンチナリアンのほとんどが、1900年代に戦争、大恐慌、脱植民地化といった大きな出来事を経験してきた人たちであり、過酷な人生を送ってきました。

20世紀も終わりに差し掛かる頃に生まれた筆者では想像もできないような波瀾万丈な人生だったことでしょう。

後悔している3つのこと

そんなスーパーセンチナリアンたちが後悔していることについて、マイヤーズとヴィラトロは次の3点にまとめています。

家族との時間

家族と一緒の時間をもっと持てなかったことは、スーパーセンチナリアンの「典型的な」後悔だったそうです。

また、人生の苦難や世界的な出来事によって安定した生活が妨げられ、もっと多くの子どもを持てなかったことを後悔している人もいるという。

家族との繋がりというのは、若い時にはわからないものがあるかと思います。

両親、子供含めて家族というのはどんな状況であってもどんな境遇になっても必ず味方になってくる存在。

いるときにはそのありがたみに気が付きにくいものです。

失ってから気が付くというのはあるかと思います。

ましてや、100歳を超える寿命ともなると、パートナーさらには自分の子供の方が早くに亡くなっているということもあるかもしれません。

人間は孤独では生きていけない生き物です。

例え莫大な資産を築いても孤独な人間というのは世の中たくさんいます。

お金では決して買えない家族の絆。

今持っている絆に目を向けて感謝を向けてみてはいかがでしょうか?

働きすぎたこと

ベネズエラ出身の史上最高齢となる114歳のフアン・ビセンテ・ペレス・モラ(Juan Vicente Pérez Mora)が後悔していること、それは働きすぎたことだそうです。

彼は、13歳か14歳のころから、家族の農場で「夜明けから夕暮れまで」重労働をしてきました。

彼の家族によれば、モラは、もっと家族との時間を楽しむことができる別の職業に就くことができなかったことを後悔しているといいます。

仕事とはなんでしょうか?

生きるためにするもの?

そんな洗脳を社会意識から埋め込まれてはいませんか?

馬車馬の人参のようにお金という目に見えない幻想を追いかけていませんか?

お金も神様も見えません。

しかし、どういうわけか昨今の人々、特に日本人の中には神様は信じませんが、お金の存在は信じるというかたが増えているように思います。

お金だって実態がなければ麻生さんであっても然り、誰もみたことがないんですね。

人参を追いかけていたと思ったら、その幻想の魔法が解けた時、人は「なんのために仕事をしていたのか?」わからなくなるのかもしれませんね。

旅をしなかったこと

アルゼンチンのサンタフェで育ったエヴァンゲリスタ・ルイサ・ロペス(Evangelista Luisa López)は、82歳のときに家族とともに車で7時間かかるマル・デル・プラタに引っ越しました。

マルデルプラタといえば、アルゼンチンタンゴのギタリスト、オラシオ・ペトロッシが晩年過ごした街として有名です。

オラシオ・ペトロッシは日本ではあまり有名ではありませんが、アルゼンチンの英雄、カルロスガルデルとパリで映画「メロディア・デ・アラバル(Melodía de arrabal / 1933年)」と「エスペラム(Espérame / 1933年)」の制作を行なっています。

どういうわけか、ある時期からマルデルプラタに引き篭もり、ガルデルの要請にも出動せず、ずっとマルデルプラタから移動しなかったそうです。

もしや、マルデルプラタという街はそれほど人を虜にする魅力が眠っているのではないでしょうか?

エヴァンゲリスタ・ルイサ・ロペスはこの街に引越して、「これまでの人生でもっと旅をしておけばよかった」と語っています。

また、ワイル・コーネル医学部の老年学教授で、『30 Lessons for Loving: Advice from the Wisest Americans on Love, Relationships, and Marriage(愛するための30のレッスン)』の著書でもあるカール・A・ピルマー(Karl A Pillemer)は、ハフポストに寄稿した2016年のエッセイで、高齢のアメリカ人も、若いときにもっと旅行しておけばよかったと後悔していると書いています。

ピルマーが話を聞いた78歳の女性はこう述べています。

「キッチンをリフォームするか、旅行に行くか、どちらかに決めなければならないなら、旅行を選びなさい」

現代人がするべき3つのこと

ここまで聞いてみてみなさんはどのような感想を持ちましたか?

仕事をあまりせずに家族との時間を大切にし、旅をする。

シンプルにまとめるとこういうことになるわけですが、そのためにどんな思考回路をもてばいいのでしょう?

まずは、「今ある家族に感謝すること」これは失って初めて気が付く典型的なものであります。

もう一つに「足るを知る」というところでございます。

筆者も含めて私たちが幸せになるために必要な豊かさとは、誰もみたことがないお金を集めることではないはずです。

豊かさとは選択の自由です。

現状の世界ではお金という情報概念を持っていることにすればどういうわけか物理空間での選択の自由が増えるわけです。

そのシステムが機能しているのであれば、あえて使わないという選択肢を取る必要はないですよね?

必要な選択ができるだけのお金を集めて、それ以上の選択肢のために目的を見失って集めるのをやめてみませんか?

最後に重要なのが、モノに対する執着を手放すというところ。

釈迦は執着を手放すことで解決する人生の悩みはたくさんあると説いているわけです。

旅に出るのも然り。

今、あなたが仮に海外に引っ越すとすれば、どれくらいの荷物になり、どれくらいの荷造りの時間がかかりますか?

もしあなたがトラックをレンタルしなければ移動できないようであれば、もしかするとモノを持ち過ぎているのかもしれません。

一説によると、人間が一度に把握できる持ち物は最大で150点であるとも言われています。

また、一般的な人が1年間に亡くしモノを探す時間は平均2週間と言われています。

筆者は最も持ち物が少ない時は、バランスボール、Macbook、着物とヘコ帯(布2枚)✖️2、マグカップ、商売道具(電子ピアノやマイクロフォン)。

のみでした。

これくらいの持ち物だとなくなるという概念がありません。

1年間に2週間も探し物が見つからずにイライラするなんて人生もったいないと思いませんか?