【人体に悪影響を与える】電磁波の影響

グリエルモ・マルコーニという人物をご存じでしょうか。

電気や周波数の世界で影響を与えてきた人はたくさんいますが、マルコーニもその一人。

彼は無線通信技術の発展に大きく寄与し、長距離伝達に成功した人物です。

初代マルコーニ侯爵グリエルモ・ジョバンニ・マリア・マルコーニ(Guglielmo Giovanni Maria Marconi, 1º Marchese di Marconi、1874年4月25日 – 1937年7月20日)は、無線電信の開発で知られるイタリアの発明家、起業家。

1909年、無線通信の発展に貢献したとして、ブラウンとともにノーベル物理学賞を受賞しました。

1897年にマルコーニ無線電信会社(英語版)を創立しました。

1919年、アメリカン・マルコーニ社がゼネラル・エレクトリック、AT&T、ウェスティングハウスに買収されてRCAとなった。

常に病気と隣り合わせの電磁波実験

そんなマルコーニですが、彼の人生は病気とともに歩む運命をたどることになります。

大変裕福な家庭に生まれ育ったお陰で学校に通うこともなく、個人の家庭教師に勉強を教わるような環境で育っています。

彼が実際に実験をはじめたのは、自宅の屋根裏部屋が最初でした。

実験を開始したころから病気と歩む人生がはじまりました。

1896年22歳のころに、実験をはじめると、高熱を発症しはじめるようになり、1904年以降、超高出力無線通信回路を作っている時期には、頻繁に高熱に苦しめられるようになったそうです。

結婚と子供の病気

1905年には、ベアトリスと結婚します。

一緒に住むことになるわけですが、ベアトリスはすぐに激しい耳鳴りに悩まされることになりました。

三か月もすると黄疸を出し、重傷となっています。

生まれた子供は、生後数週間で原因不明の死亡。

1906年には、さらにマルコーニの体調は悪くなり、発熱とせん妄を体験しています。

1918年以降は短波装置の開発をしていましたが、重度のうつ病を経験したりもしています。

1934年からは、マイクロ波技術に携わっていましたが、9度の心臓発作を起こし、9度目で亡くなりました。

周囲への悪影響

さらに、マルコーニの周囲の人々の苦情も相次いでいたと言われています。

当然これらは偶然ではなく、電磁波の影響を多大に受けているわけですが、当時は人体にそこまで影響を受けるということは解明されていませんでした。

解明されている電磁波の影響

現代の研究では、特に強力な電磁波に長期間さらされると健康に影響を与える可能性があることが確認されつつあります。

ここでは、電磁波が人体に影響を与えるメカニズムを段階的に説明します。

1. 電磁波の種類と人体への影響

  • 電磁波の種類: 電磁波にはさまざまな周波数帯があり、X線やガンマ線のような高エネルギーのものから、可視光、ラジオ波、マイクロ波など低エネルギーのものまであります。電磁波のエネルギーが高いほど、人体への影響は大きくなります。
  • 影響の違い: 例えば、X線やガンマ線のような高エネルギーの電磁波は「電離放射線」として知られ、DNAに直接影響を与えることが分かっています。一方、ラジオ波やマイクロ波などの低エネルギーの電磁波は「非電離放射線」とされ、エネルギーが低いために直接的なDNA損傷は引き起こしませんが、長時間の曝露による熱効果や細胞への影響があるとされています。
  • 高周波帯の電離放射線(X線、ガンマ線など): エネルギーが高く、DNAを直接破壊し、がんや白血病のリスクを高めます。
  • 携帯電話やWi-Fiの周波数帯(約2〜5GHz): 体組織に吸収されると発熱効果があり、長時間の使用によって脳への影響やストレス増加が懸念されています。また、酸化ストレスの増加が示唆されており、これが細胞の老化や免疫低下につながる可能性があります。
  • 低周波電場と磁場(50Hz〜60Hzの電力線): 脳や神経系に微弱な影響を与えるとされ、体内のカルシウムやその他のイオンの流れに影響を与えることで、長期的な曝露がストレス反応や神経への刺激をもたらす可能性があります。

2. 電磁波の熱効果(高周波電磁波が人体に与える影響)

  • 高周波電磁波、特にマイクロ波のような電波は、人体組織に吸収されると熱を生じます。これは、電波が分子運動を活性化させるためで、携帯電話やWi-Fiなどが使われる周波数帯域で特に問題視されています。
  • 例えば、長時間の携帯電話の使用で耳や頭の一部が熱を感じることがあるのはこのためです。体組織の過剰な加熱は、細胞のタンパク質に影響を及ぼし、熱によって細胞がダメージを受ける可能性があります。

3. 低周波電磁波と神経・心血管系への影響

  • 低周波電磁波は高周波に比べてエネルギーが低く、加熱効果もほとんどありませんが、神経系や心血管系に影響を及ぼす可能性が指摘されています。
  • 特に、低周波電磁波は神経細胞の電気信号に干渉しやすく、長期的には神経伝達や心拍リズムに変化をもたらす恐れがあると考えられています。これがストレスや不整脈、心血管疾患の一因になる可能性があるとする研究もあります。

4. 酸化ストレスとフリーラジカルの生成

  • 電磁波の一部は、細胞レベルで酸化ストレスを引き起こし、フリーラジカルの生成を促進することが示唆されています。フリーラジカルは細胞を酸化させ、老化やがんの原因となる物質です。
  • 長期的に電磁波に曝露されると、体内の抗酸化機能が低下し、フリーラジカルによる細胞ダメージが蓄積します。このため、電磁波への長期曝露は体内の老化や慢性疾患のリスクを高める可能性があります。

5. ホルモンバランスと免疫系への影響

  • 一部の研究では、電磁波がホルモンバランスや免疫系に影響を与える可能性が示されています。特に、メラトニンといったホルモンは、電磁波による影響を受けやすいとされ、これが体内の睡眠リズムや免疫反応に干渉すると考えられています。
  • メラトニンは抗酸化作用も持っており、がん細胞の成長を抑える効果もあるため、メラトニンの分泌量が減少すると、免疫力の低下や発がんリスクが高まる可能性があります。

6. 職業的曝露と健康リスク

  • 高出力の電磁波を扱う職業(無線技術者、通信技術者など)では、一般の生活環境よりも高いリスクが伴うと考えられています。長期間にわたり高出力の無線機や電磁波発生装置を使用することで、慢性的な健康問題が増加する傾向があるとする報告もあります。

7. マルコーニへの影響の可能性

  • マルコーニは当時の無線通信技術を頻繁に扱い、特に強い電磁波に長時間曝露されていたと考えられます。彼の心臓病や他の体調不良は直接の因果関係を証明できる段階にはありませんが、現代の知見から見ると、長期間の電磁波曝露が心血管や免疫機能に影響を与えた可能性も十分に考えられます。

すでに実用化されている軍事技術

これら人体に悪影響を与える電磁波の技術はすでに軍事兵器として実用化されています。

これらは「非致死性兵器(Non-Lethal Weapons)」として分類され、人を殺傷せずに抑止効果を与える目的で設計されています。

1. アクティブ・デナイアル・システム(ADS)

  • 技術: ADSは、高周波(95GHz程度)の電磁波を照射する装置です。この高周波電磁波が皮膚の表面に浸透すると、熱が生じ、対象に「焼けつくような痛み」を与えますが、非致死性で、致命傷を与えることなく対象の行動を制限します。
  • 用途: 主に暴動の鎮圧や群衆のコントロールに利用されます。ADSは、人々を遠ざけたり、行動を抑制したりするための心理的な効果もあります。

2. LRAD(長距離音響装置)

  • 技術: LRADは、非常に強力な指向性の高い音波(高デシベルの音)を発生させ、対象に強い不快感や聴覚への刺激を与える装置です。音波は長距離にわたって照射でき、範囲内にいる人は耳を塞ぐほどの音量で、耐えられない苦痛を感じます。
  • 用途: LRADは、抗議デモの制御、海上の船舶警備などで利用されており、海賊対策としても用いられることがあります。また、標的の位置を正確に狙えるため、ターゲットの移動を抑えるなどの効果もあります。

3. 超低周波音波兵器

  • 技術: 超低周波(20Hz以下)の音波は「低周波音」として知られ、内臓や脳、神経系に共鳴を引き起こし、不快感や吐き気、混乱を引き起こします。人間の耳には聞こえにくいものの、体内で共鳴が起き、ストレスや恐怖感が高まります。特に10Hz前後の周波数が影響を与えやすいとされています。
  • 用途: このタイプの兵器は心理的に対象を混乱させたり、行動を抑制させたりするために設計されています。特に、建物内の防衛や敵の前進を阻む用途で研究が進められてきましたが、健康への影響が強いため慎重に運用されています。

20hz以下の周波数は自然界にも発生しやすく、一般的に心霊現象を認識したり、幽霊がいると感じるような場所で発生していることがわかっています。

4. 閃光音波スタン・デバイス(Flashbangs)

  • 技術: 強い閃光と高周波の音波を同時に発生させ、対象者に一時的な視覚障害や聴覚障害を引き起こすことで動きを止める効果があります。音と光の複合的な刺激で、対象者は一瞬動けなくなり、混乱状態に陥ります。
  • 用途: 主に警察の特殊部隊や軍隊の突入作戦に使用され、迅速に制圧し対象を無力化するために利用されます。

これらの技術は、人に直接的な痛みや苦痛を与えることで、行動を抑制し、場合によっては戦闘意欲を喪失させる効果を持っています。

周波数やエネルギーを調整することで、健康への影響を最小限に抑えながら、非致死性の抑止効果を発揮させるよう設計されているのが特徴です。

これら悪影響が実用化されているのに、健康になるための装置は実用化されない。

その理由は明白です。

自然界に当たり前に存在する振動によって病気が治ったりしたら、大変に困る人がたくさんいますよね。

まさに資本主義社会の崩壊へとつながります。

ですので、この世界の軸が資本主義である以上は、周波数による健康装置が世にでることはないでしょう。

もちろん、筆者は資本主義を否定しているわけではありません。

周波数で健康になる?!

古今東西世界中で健康になるための周波数の研究に関しては握りつぶされてきました。

それは陰謀論でも都市伝説でもなんでもありません。

悪影響を和えたる技術が実用化されている以上その対になる技術があるのは当たり前のこと。

良いか悪いかは置いておきましょう、少なくとも周波数という振動が人々と人体に影響を与えるということは証明されているわけであります。

周波数帯ごとの健康への影響

周波数帯ごとの健康への影響の比較表

周波数帯域 主な用途・例 影響(悪影響/健康効果)
低周波(数Hz〜数百Hz) 電力線、音響療法 長期曝露で神経系への影響、特定の周波数でリラクゼーション効果
中周波(数kHz〜数百kHz) AMラジオ、工業用機器 長期曝露で神経系への影響の可能性
高周波(数百MHz〜数GHz) 携帯電話、Wi-Fi、電子レンジ 熱影響、酸化ストレス、長期曝露で健康リスク
超高周波(数十GHz以上) X線、ガンマ線 DNA損傷、がんのリスク
ソルフェジオ周波数(174〜963Hz) 音楽療法、瞑想 リラクゼーション、ヒーリング、ポジティブな心理効果
バイノーラルビート(0.5〜30Hz) 瞑想、集中力向上 脳波の変化によるリラクゼーション、集中力向上

健康に良いとされる電磁波(特定の周波数帯)

  • ソルフェジオ周波数(174Hz〜963Hz): 特定の周波数が、リラックス効果や集中力の向上、自己治癒力を高めるといった報告があります。528Hzは特に「愛と癒し」の周波数とされ、心理的にポジティブな効果があるとされています。
  • 低周波数帯の音響波(0.5〜30Hz): バイノーラルビートと呼ばれ、特に2つの異なる音を左右の耳に聞かせることで、リラックスや集中、瞑想状態を誘導することが可能です。低周波の音響波は脳波と共鳴しやすく、アルファ波(8〜13Hz)やシータ波(4〜7Hz)の増加を促すことで、リラクゼーションや瞑想に役立ちます。

テクノロジーと生きる

なんでも遮断するべきではありません。

しかし、知っておくというのは非常に大切であると思います。

以下に日常生活で発生している人体に影響を与える周波数についてまとめていきます。

日常生活で使用される悪影響を与える可能性のある電磁波

日常生活で使用される悪影響を与える可能性のある電磁波や周波数

装置 周波数帯域 用途 潜在的な悪影響
携帯電話 800MHz〜3GHz 通話、インターネット 長時間の使用で脳の発熱、酸化ストレス、がんリスクの増加が懸念される
Wi-Fiルーター 2.4GHz、5GHz インターネット接続 長期曝露により頭痛、集中力低下、不眠症の可能性
電子レンジ 2.45GHz 食品加熱 漏れた電磁波による頭痛、めまい、体温上昇
Bluetoothデバイス 2.4GHz ワイヤレス通信 長期使用で酸化ストレス、疲労感
電力線(送電線) 50Hz〜60Hz 電力供給 神経系への影響、不安感やストレスの増加
スマートメーター 900MHz、2.4GHz 電力の遠隔計測 頭痛や不安感、睡眠障害が報告される
パソコンモニター(CRT型) 50Hz〜60Hz(低周波磁場) 視覚表示 視力低下、集中力低下、頭痛
家電(冷蔵庫、エアコン等) 50Hz〜60Hz(低周波電場) 家庭用電化製品 低周波電場による神経への軽微な影響、疲労感

特に電子レンジに関しては、筆者は一切使用しません。

電子レンジを使って加熱した食べ物は味が変わるからです。

様々な影響があることは事実。

取捨選択してテクノロジーとうまく共存していきていく術を探りましょう。

著者

Curanz Soundsのアバター