「叶えたい」と願うほどに、なぜかうまくいかない。

頑張っているのに、現実が動かない。

そんな経験はありませんか。

その正体はたいてい「力み」です。

力みとは、願いを握りしめすぎてしまうこと。

手をぎゅっと握っていると、新しいものを受け取れないように、心が力むと演目を切り替えるスイッチが止まってしまいます。

これは「対の真実」と呼ばれる世界のしくみです。スイッチは必ず働く。けれど、力みが加わった瞬間に、その働きが止まる。この矛盾については「「必ず叶う」のに「力むと止まる」」でもお伝えしました。

今日は一歩進んで、日常のなかで力みを見つけ、そっと手放すための5つの稽古をご紹介します。

あなたの日々のレパートリーに、どうか加えてみてください。

どれも数分でできるものばかり。

特別な道具もいりません。

稽古その一、呼吸で「いま力んでいる自分」に気づく

力みを見つけるための最初の稽古は、呼吸です。

力んでいるとき、あなたの呼吸はたいてい浅くなっています。

願いを強く握りしめているとき、人は知らず知らずのうちに息を詰めているものです。

だから、一日に何度か、ほんの数秒でかまいません。

いま自分の呼吸が深いか浅いか、ただ感じてみてください。

「あ、いま浅いな」と気づいたら、一度だけ深く息を吐いてみる。

それだけで、握りしめていた手が少しゆるみます。

呼吸は「いま」にしかありません。

呼吸に気づくことは、力みに気づくためのいちばんやさしい入り口です。

稽古その二、手をひらいて「握りしめ」をほどく

力みは身体にも現れます。

とくに手は正直です。

願いを強く握りしめているとき、あなたの手のひらも無意識に握られています。

デスクに座っているとき、電車に乗っているとき、ふと手に目を向けてみてください。

もし指が内側に丸まっていたら、そっと手をひらいて、ひざの上にのせてみましょう。

手をひらくと、肩の力も抜けて、息が深くなるのを感じると思います。

身体の力みがほどけると、心の力みも一緒にほどけていきます。

逆もまた同じです。

だから「手をひらく」というたった一つの動作が、あなたの演目を切り替えるきっかけになるのです。

稽古その三、「まだない」を「もうある」に言い換える

力みがいちばん強くなるのは、言葉のなかです。

「まだ叶っていない」「まだ足りない」「まだ変わらない」。

この「まだ」に力がこもっているのに気づいたら、そっと言い換えてみてください。

「まだ叶っていない」ではなく「もう動き始めている」。 「まだ足りない」ではなく「もう十分にある」。 「まだ変わらない」ではなく「もう幕の向こうで準備が進んでいる」。

言い換えることは、自分をだますことではありません。

大げさな自己暗示でもありません。

ただ、力のこもった言葉をそっと外して、違う言葉を置いてみる。

それだけで、心のフィルターが新しい演目を受け取れる状態に戻ります。

作り出すのではなく、知るのです。

「もうある」と知った瞬間から、スイッチは動き始めます。

稽古その四、「好き」に没頭して力みを忘れる

力みを手放すもっとも自然な方法は、好きなことに夢中になることです。

絵を描く、本を読む、散歩をする、料理に没頭する。

好きなことに夢中になっているとき、あなたは「叶えよう」と力んでいません。

ただ、目の前のことに心を向けている。

そのとき、握りしめていた願いは自然と手からこぼれ落ちています。

そして、力みが消えたその瞬間こそ、演目がいちばん動きやすいときです。「あなたの「好き」が、いちばん強い引き寄せエネルギーになる理由」でもお伝えしたように、好きはそれだけでスイッチを起動させる力を持っています。

これは「稽古」というより「ごほうび」に近いかもしれません。

一日のなかに、自分がただ夢中になれる時間を少しだけつくってみてください。

稽古その五、一日の終わりに「手放すもの」を書く

最後の稽古は、一日の終わりにペンを取ることです。

今日一日を振り返って、「今日、私が握りしめていたもの」をひとつだけ、紙に書いてみてください。

「早く結果がほしかった」「あの人にわかってほしかった」「うまくいかない自分を責めていた」。

なんでもかまいません。

書き終えたら、その紙をそっと閉じて、「これはもう手放していい」と、心のなかでつぶやいてみてください。

破らなくても、捨てなくてもかまいません。

ただ、握りしめていたものを「見つけた」ことと「手放していい」と知ったこと。

そのふたつだけで、今日の稽古は十分です。

力みは敵ではなく、知らせてくれる存在

力みは悪者ではありません。

力みがあるのは、あなたがそれだけ真剣に、自分の人生の演目を選びたいと思っている証拠です。

ただ、その真剣さがちょっとだけ強くなりすぎたとき、そっと手をひらいてあげる。

そのために、今回お伝えした5つの稽古があります。

どれかひとつでも、今日のあなたに合うものを手に取ってもらえたらうれしく思います。

明日の朝、目が覚めたら。

今日より少しだけ軽い手で、新しい演目を選んでみてください。

幕は、あなたが知ったその瞬間から、あちらの側で上がり始めています。

数秘で今日のあなたのリズムをのぞいてみる