「願えば叶う」。
そう聞いて、素直にうなずける日もあれば、首をかしげたくなる日もありますよね。
だって、強く願ったことほど、なぜか叶わなかった経験があるから。
「絶対に叶えたい」と握りしめた恋ほど遠ざかり、「どうしても手に入れたい」と追いかけた仕事ほど逃げていった。
心あたりのある方も多いのではないでしょうか。
その違和感の正体こそ、今日お伝えしたい「いちばんやさしい矛盾」です。
矛盾は、世界の仕組みのまんなかにある
まず、ここだけは確かなこととしてお伝えします。
現実は、あなたの思考に応じて動きます。
スイッチは必ず働く。
これは例外のない仕組みです。
けれど、ここにもうひとつのルールがあります。
力みが、そのスイッチを必ず止めてしまうのです。
この「必ず叶う、でも力むと必ず止まる」という矛盾。
一見すると理不尽に思えるこの二つの真実を、私たちは「対の真実」と呼んでいます。
なぜこんな仕組みになっているのでしょう。
それは、現実が「欲しい」「足りない」という不足の振動ではなく、「すでにある」「知っている」という充足の振動に応答するからです。
力みとは、「まだ叶っていないから、なんとかしなければ」という心の姿勢。
つまり、あなたがいくら「叶えたい」と思っていても、その奥底では「まだない」を感じている。
その「まだない」の演目が、そのまま幕の上に残り続けるのです。
「知っている」が、スイッチをそっと動かす
では、どうすればいいのでしょう。
答えは驚くほどシンプルです。
作ろうとしないこと。
選んで、知っていること。
私たちはよく「現実を作る」と言いますが、正しくは「演目を選ぶ」です。
あなたの役割は、どの演目をレパートリーに加えるかを選び、それを「知っている」こと。
あとは現実のほうが幕を上げてきます。
この「知っている」という感覚は、力を入れるものではありません。
むしろ、力を抜いたときに自然と立ち現れるものです。
好きな音楽を聴いているとき、あなたは「この曲、好きだ」と知っています。
その感覚に力みはありませんよね。
願いごとも、同じように扱うことができるのです。
力みの正体は「まだない」という思い
力みには、いつも「まだ叶っていない」という前提が隠れています。
「絶対に叶えたい」という強い気持ちの裏側には、「いまはまだ叶っていない」という現状認識がぴったりと張りついています。
そして思考は、いまこの瞬間に感じていることを次の場面として選び取ります。
「まだない」を感じているとき、現実はその演目を忠実に続ける。
すると、ますます「まだない」が強まり、ますます力む。
これが、願いが動かないときの典型的なループです。
このループから抜けるには、力みそのものを敵にしないことです。
「力んではいけない」と力むと、それはまた別の力みになります。
必要なのは、力んでいる自分に気づいて、そっと手のひらを開くような動作だけ。
気づくことが、すでにスイッチを動かし始めています。
以前お伝えした「引き寄せが止まったら「小さな奇跡ノート」」でも、力みが止めた流れをもう一度動かすささやかな方法をご紹介しています。よろしければ、あわせてのぞいてみてください。
矛盾を受け入れると、すべてがゆるみ始める
「必ず叶うのに、力むと必ず止まる」。
この矛盾を頭で納得しようとするより、まずは体感してみることをおすすめします。
たとえば、いま一番叶えたいことを思い浮かべてみてください。
胸のあたりに、ぎゅっと力が入っていませんか。
もし力みを感じたら、そこで一度、手を開くように力を抜いてみる。
そして「これはもう、選んだ」と、自分にそっと言ってみてください。
それができた瞬間、あなたはもうスイッチを入れています。
あとは、現実のほうが幕を上げるのを待つばかりです。
待つ、と言っても、じっと構えて待つ必要はありません。むしろ、願いのことを一度忘れて、いま目の前にある「好き」にひたる時間をつくるほうが、ずっとスイッチは動きやすくなります。好きなことに向かっているとき、人は自然と力みから離れているからです。そのあたりのことは「あなたの「好き」が、いちばん強い引き寄せエネルギーになる理由」でくわしくお伝えしています。
今日の小さな実践
今日、一日のどこかで、ふと「力んでいるな」と気づいたら、手のひらを上に向けて、ゆっくり開いてみてください。
ただそれだけで、止まっていたスイッチがまた動き始めます。
力みに気づくことは、自分を責める材料ではなく、スイッチを入れ直すためのやさしい合図です。
毎日のなかで、ほんの少し視点を変えるヒントが欲しいときは、数秘で今日のあなたへのメッセージをのぞいてみませんか。