Share this post on:

自然界の音や映像に癒されることってありますよね。
本日は国⽴研究開発法⼈森林研究・整備機構森林総合研究所とフォレストデジタル株式会社の研究グループが研究したデジタルヒーリングに関する研究をシェア。

参考と引用文献

森林総合研究所

デジタルでもOK

実験は男性12名→平均37.9歳。

女性13名→平均34.5歳の合計25名を対象に行われました。

引用:森林総合研究所&フォレストデジタル社と共同研究
引用:森林総合研究所&フォレストデジタル社と共同研究

体験前の心理的指標と生理的指標をそれぞれ取り、被験者に20分ほど「デジタル森林浴」を体験してもらったあとに、再測定。

心拍数や副交感神経、交換神経などの生理的指標については非常に高速な測定を実施しています。

結果と考察

結果としては生理的指標に関しては副交感神経の活動が上昇。

心拍数が低下しています。

また、心理的指標に関してもネガティブ感情が低下していると回答。

実際の森林浴との比較は?

過去の研究データ(森林研究所保有)から、今回のデジタル森林浴の心理データと比較すると、実際の森林浴と非常に近いことが分かっています。

結果としてはデジタル森林浴によって、心理的な疲労回復効果は多くの方が実感するという結果。

こういったものは『どう感じるか』が重要なので、実際に「回復したと感じる」という結果になったことは、朗報です。

生理的指標に関してはもう少し細かくデータが欲しいところですが、やはりそこはなかなか難しいポイントかと思います。

心拍数に関しては20分ほど安静にしていたわけであり、デジタル森林浴との因果関係は不明ですし、副交感神経との因果関係も不明のままであると言えます。

今後の制作の糸口

森林浴や自然界の音、映像なども一種のアートと考えると、生理的指標として数値化すること自体が本質とはずれていると考えられます。

そう考えると、快・不快を含め、視聴者がどう感じるかという点がすべてであり、今回の実験のように、ネガティブ感情が低下したと感じてもらえているというのは今後のデジタルアート制作の糸口としては嬉しい実験結果です。

デジタルデータの場合はコンバートしたことで失われる「情報」というのは間違いなく存在します。

しかし、そこに例えば、ハーブティーを飲む、精油を使う、キャンドルを使う等のアナログの癒しグッズとの併用して最高のヒーリングスペースができるのではないでしょうか。

そんな音の世界、映像の世界を作っていくべく、Kotaro Studioの癒し部門Curanz Soundsは研究を続けていきます。

Share this post on:

Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です