天赦日とは、日本の暦に伝わる選日のひとつで、「天が万物の罪を赦す」とされる最上の吉日です。
年に5〜6回しか訪れない貴重な日で、古くから「万よし」と注記され、何を始めるにも良い日として大切にされてきました。
天赦日とは
天赦日(てんしゃにち、またはてんしゃび)は、暦注下段と呼ばれる選日のなかでも、もっとも格が高い大吉日です。
「天赦」の字が示すとおり、「天があらゆるものの罪を赦す日」を意味し、百神が天に昇ると伝えられます。
陰陽道に由来するとされ、古代中国の暦が日本に伝わるなかで定着しました。
一年のうちで天赦日はわずか5〜6回。
六曜の大安よりも縁起が良いとされ、婚礼や開業、引っ越しなど、新しいことを始めるのにふさわしい日として、今も多くの人に親しまれています。
天赦日はどうやって決まるのか
天赦日は、季節とその日の干支(十干十二支)によって決まります。
具体的には、二十四節気で区切られた四季それぞれに、特定の干支の日が天赦日として定められています。
- 立春から立夏の前日まで:戊寅(つちのえとら)の日
- 立夏から立秋の前日まで:甲午(きのえうま)の日
- 立秋から立冬の前日まで:戊申(つちのえさる)の日
- 立冬から立春の前日まで:甲子(きのえね)の日
つまり、春は戊寅、夏は甲午、秋は戊申、冬は甲子の日が天赦日です。
このように天赦日は、立春・立夏・立秋・立冬という節目の日を基準に決まるため、正確な日付を知るには、各年の二十四節気の節入り日時と日の干支を正しく照合する必要があります。
節入りの時刻は年によって数時間から一日ほど前後するため、暦によって天赦日の日付がずれて記載されることもあります。
四柱推命の世界では、立春の節入り時刻まで厳密に計算することが命式を正しく出す基本とされており、天赦日のような暦注を正確に知るうえでも、こうした二十四節気の精緻な扱いが欠かせません。
なお、天赦日は他の吉日(一粒万倍日や大安、寅の日など)と重なることもあり、その場合はさらに縁起の良い「最強開運日」とも呼ばれます。
2026年には、天赦日と一粒万倍日が重なる日が3日あります。
天赦日にするとよいこと
天赦日は「万よし」とされるように、基本的にはどのようなことも始めるのに適した日です。
とくに次のようなことに良いと伝えられます。
- 結婚・入籍:新しい門出を迎えるのに最適な日とされます。
- 開業・開店:商売を始めるのにふさわしい日です。
- 引っ越し:新居での生活を始める節目として選ばれます。
- 財布の新調や使い始め:金運を呼び込む日として人気があります。
- お宮参りや祈願:神事との相性も良いとされています。
一方で、天赦日は「天がすべてを赦す日」ですから、争いごとや人を傷つけるような行いにはそぐわないとされています。
吉日だからといって何をしても良いというわけではなく、日頃よりも心を穏やかに、感謝の気持ちを持って過ごすことが大切です。
一粒万倍日と天赦日が重なる日
暦に関心のある方は、「一粒万倍日」という吉日を耳にしたことがあるかもしれません。
一粒万倍日とは、「一粒の籾が万倍に実る」という意味を持つ吉日で、何かを始めるのに適した日です。
この一粒万倍日と天赦日が重なる日は、とりわけ強い開運日として注目されています。
一粒万倍日の詳しい意味や過ごし方については、「一粒万倍日とは?意味と、してはいけないことをやさしく解説」もあわせてご覧ください。
天赦日と一粒万倍日が重なるのは、一年に2〜3回ほど。
この二つの吉日がそろう日は、新しい財布の使い始めや、大切な契約、人生の節目となる決断をするのに、多くの人が選んでいます。
よくある質問
Q. 天赦日は年に何回ありますか
A. 年によって異なりますが、おおむね5〜6回です。
四季それぞれに1〜2回ずつ訪れる計算になります。
まれに4回や7回になる年もあります。
Q. 天赦日にお財布を新調してもいいですか
A. はい、天赦日は財布の新調や使い始めに良い日とされています。
とくに天赦日が一粒万倍日と重なる日は、金運においてもっとも縁起が良いとされる日の一つです。
新しい財布を迎える節目として選ぶ方が多くいらっしゃいます。
Q. 天赦日にしてはいけないことはありますか
A. 天赦日は「天がすべてを赦す」最上の吉日ですから、基本的に「してはいけないこと」はありません。
ただし、争いごとや誰かを傷つけるような行いは、吉日の趣旨にそぐわないとされています。
また、他の凶日(不成就日など)と重なる場合は、吉日の力が弱まるとも伝えられます。
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開運カレンダーでは、あなたの生年月日から天赦日や一粒万倍日といった吉日を確認できます。次の天赦日がいつかを知りたい方は、開運カレンダーをのぞいてみてください。