「認められたい」が力みに変わるとき

認められたい気持ちは、悪いものではありません。

「この場で役に立ちたい」という前向きなエネルギーのあらわれです。

ところが「認められなければ意味がない」と握りしめに変わったとき、それは「力み」になります。

力みとは、願いを握りしめる力のこと。

現実創造では、この力みこそが望む現実を動かなくする要因だととらえます。

職場で「認められたい」と強く思うとき、あなたの意識は「まだ評価されていない自分」に向いています。

思考は、フォーカスしたものを現実として選びます。

「まだ認められていない」という演目を無意識に選び続ければ、そのとおりの場面が舞台に映し出されるのです。

「まだ足りない」と確かめれば確かめるほど、足りない現実が補充される。これは思考と現実のあいだにある「対の真実」です。スイッチは必ず働く、けれど力みが必ずスイッチを止める。この逆説については「「必ず叶う」のに「力むと止まる」」でもお伝えしています。

評価される人は、そもそも評価を追いかけていない

視点を変えてみましょう。

あなたの周りに、自然と評価されている人はいませんか。

その人はおそらく、「認められたい」と必死になっていません。

むしろ、目の前の仕事に没頭していたり、誰かの役に立つことを純粋に楽しんでいたりしませんか。

評価される舞台に立つ人は、評価を追いかけていません。

自分の演目をただ生きているから、評価のほうから自然とやってくるのです。

これは偶然でも才能の差でもありません。

力みがないからスイッチが止まらず、現実のほうが動いてくる。

ただそれだけのことです。

逆にいえば、「認められたい」の力みさえ手放せば、あなたの舞台も同じように変わり始めます。

「もう評価されている」を知る

では、どうすればその力みを手放せるのでしょう。

答えはシンプルです。

「もう評価されている」と、いま知ること。

ただそれだけです。

「でも、まだ何も評価されていません」と思われるかもしれません。

それでかまいません。

現実創造のしくみでは、「知る」ことがスイッチです。

知った瞬間から、現実のほうがそれに合わせて動き始めます。

具体的には、こんなふうに自分に問いかけてみてください。

「いま、私は自分の仕事をきちんとやっているだろうか」「誰かの助けになっているだろうか」。

その答えが「はい」なら、あなたはもう十分に価値ある存在です。

それを知るだけで、力みは少しずつほどけていきます。

大事なのは「評価されている証拠」を探さないこと。

確認しようとすると、その確認自体が新たな力みになります。

ただ「もう、そうなのだ」と知って、そのままにしておく。

それがいちばん確かなスイッチの入れ方です。

今日からできる三つの小さな実践

ひとつめ。

朝、デスクに着いたら「今日もこの場に立てている」と、そっと言ってください。

それだけで、あなたはその舞台に立つ価値ある存在です。

ふたつめ。

誰かが認められたとき、心のなかで「よかったね」と拍手を送ってみましょう。

他人の評価を素直に喜べるとき、あなたのなかの「認められたい」の力みは、おだやかにほどけます。

みっつめ。

一日の終わりに、今日できたことを三つ、どんなに小さくても思い浮かべてください。

「資料を最後まで仕上げた」「同僚にお茶を入れた」「笑顔であいさつできた」。

なんでもかまいません。

それを「できた」と知ることが、あなたの舞台をたしかに動かし始めます。

「認められたい」の力みが消えたとき、あなたの働く舞台は、自然にあたたかな評価に包まれたものへと変わり始めます。

評価は追いかけるものではなく、あなたのほうへやってくるものだからです。

より具体的な稽古は別の記事でもお伝えしています。「「力み」を見つけて手放す、日常でできる5つの稽古」です。今日の気づきを持ち帰りたい方は、数秘の今日のヒントもご活用ください。

よくある質問

Q. 認められたい気持ちを手放したら、努力しなくなってしまいませんか

A. 手放すのは「認められなければならない」という力みであり、努力そのものではありません。

力みが消えると、目の前の仕事に自然と没頭できるようになり、結果として成果もついてくる傾向があります。

Q. 上司に評価されない現実が続いています。どうすれば変わりますか

A. まず「評価されていない」と確認するたびに、その演目を補充していることに気づいてください。

評価されている小さな瞬間に目を向けましょう。

あいさつが返ってくる、仕事を任される。

その一つひとつに「もう評価は始まっている」と知ることから、現実は動き始めます。

Q. 同僚ばかり評価されて、悔しい気持ちが消えません

A. その悔しさもまた力みのひとつです。

まずは「悔しいと思っている自分がいるな」とそっと認めてあげてください。

そのうえで、同僚の評価を「自分の舞台には関係のない、別の演目」として切り離してみると、少しずつ心が軽くなります。