また、同じ人を好きになってしまう
恋をして、傷ついて、次こそはと思って、また同じタイプの人を好きになる。
冷たい人、追いかけてこない人、どこかあなたを不安にさせる人。
「なんで私ばかり、ダメな人を選んでしまうんだろう」と、夜に思ったことはありませんか。
そのたびに、自分の見る目のなさを責めてしまう。
でも、それはあなたの価値の問題ではありません。
心のなかに、あなたを同じ相手へ導く仕組みがあるのです。
「愛されない」という仮説が、同じ相手を選ばせる
人の心には、ある自然な働きがあります。
何かを信じていると、それに合う情報ばかりを集めてしまう傾向です。
これを「確証バイアス」といいます。
思い込みに合う証拠はすぐ目につき、合わない証拠は見えなくなる、心の自然な働きです。
これは誰にでもあるもので、性格のせいではありません。
そして、この働きは恋愛にもそっと顔を出します。
もし心のどこかに「私は愛されない」という仮説が住んでいたら、どうでしょう。
その仮説に合う相手、つまり冷たい人や、愛をくれない人ばかりが目につくようになります。
反対に、ちゃんと愛してくれそうな優しい人は、仮説に合わないので目に入らなくなります。
そうして、あなたは「やっぱり私は愛されない」と感じる相手を、また選んでしまうのです。
同じ相手を選ぶたび、仮説はどんどん補強されていきます。
これはあなたの見る目のせいでも、運命のいたずらでもありません。
「愛されない」という仮説が、無意識のうちに相手を選ばせているだけなのです。
仮説を選び直すと、見える相手が変わる
では、どうすればいいのでしょう。
答えは、相手を変えることでも、無理に恋愛上手になることでもありません。
仮説そのものを、選び直すことです。
「私は愛されない」を、「私はもう愛されている」にそっと置き換えてみる。
すると、心のフィルターが変わり、いままでは見えなかった優しい人が、ふと目に入るようになります。
現実を無理に作り替える必要はありません。
仮説を選び直した瞬間から、見えるものが変わり、出会いのレパートリーが自然と広がっていくのです。
ここは、「愛されない」の舞台に立っていませんか?でもお伝えした、心のフィルターの話と重なります。
今日からできる小さな実践
今日は、ひとつだけ試してみてください。
朝、鏡の前に立ったら、自分にこう言ってあげてください。
「私はもう、愛されている。
」
そのあと一日、身のまわりの「愛されている証拠」を、三つ数えてみてください。
同僚の「ありがとう」でも、友だちからの連絡でも、お店の人の笑顔でもかまいません。
小さくてよいのです。
「愛されない」という仮説を確かめる代わりに、「愛されている」という仮説を確かめる一日にしてみてください。
三つ見つかったら、もうそれで十分です。
よくある質問
Q. 確証バイアスは、どうして恋愛の相手選びにまで影響するのですか
A. 確証バイアスは、自分が持つ仮説に合う情報を集めようとする心の働きです。
「私は愛されない」という仮説があると、その仮説に合う相手に自然と目が向き、合わない相手は目に入りにくくなります。
相手選びにも同じ仕組みが働くと考えられています。
Q. 「愛されている」と唱えるだけで、本当に相手は変わるのですか
A. 唱えること自体に魔法があるわけではありません。
仮説が変わると、いままで見えなかった相手の優しさや、新しい出会いに気づけるようになります。
見えるものが変われば、選ぶ相手も自然と変わっていくという見方です。
Q. 同じタイプの人をまた好きになってしまったら、どうすればいいですか
A. 自分を責めないでください。
その人を好きになったのは、心の仮説が働いただけです。
「またこの仮説が働いている」と気づくだけで、十分に前進しています。
気づいたら、そっと仮説を選び直すだけでかまいません。
そっと次の一歩として、タロットで今日の恋愛のヒントを引いてみるのもよいでしょう。