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デジタルの世界、特にソーシャルメディア(SNS)は、現代社会において不可欠なコミュニケーションツールとなっています。
しかし、これらが私たちの精神的、社会的健康に与える悪影響については、多くの研究が行われています。
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精神健康への影響
ソーシャルメディアの使用が精神健康に与える影響に関する研究は数多くあります。
特に若者において、SNSの過度な使用は不安やうつ病のリスクを高めることが指摘されています(Twenge & Campbell, 2018)。
これは、SNS上での他者との比較、いわゆる「比較の罠」に陥ることが原因の一つとされています。
ユーザーは他人の理想化された生活を見て、自分の現実と比較してしまい、劣等感や孤独感を感じることが多々あります。
社会的スキルの低下
SNSの普及により、対面でのコミュニケーションが減少しているという指摘もあります。
特に若年層では、SNSを通じたコミュニケーションに慣れ親しむことで、対面での社会的スキルが育たない可能性があります(Kross et al., 2013)。
これにより、現実世界での人間関係の構築や維持が難しくなる恐れがあります。
睡眠障害
スマートフォンやタブレットなどのデジタルデバイスの使用は、睡眠の質にも悪影響を及ぼすことが知られています。
特に夜間のデバイス使用は、睡眠を妨げ、睡眠の質を低下させる原因となります(Levenson et al., 2016)。
これは、デバイスから発せられるブルーライトが睡眠を誘導するメラトニンの分泌を抑制するためです。
ブルーライトカット メガネ PCメガネ 度なし依存症のリスク
SNSの使用は、依存症を引き起こすリスクもあります。
ユーザーは「いいね」やコメントなどの即時のフィードバックを求め、これがドーパミンの放出を促し、報酬系を刺激します(Andreassen et al., 2016)。
これにより、SNSの使用をコントロールできなくなることがあります。
実はこの報酬系を刺激する仕組みはパチンコやスロットなどの危険な依存遊戯と同じ仕組みになっているわけです。
SNSとの切り離し方
これらの研究結果は、デジタルの世界、特にSNSが私たちの生活に深く根ざしている一方で、その使用には慎重であるべきことを示唆しています。
バランスの取れた使用と、現実世界での活動とのバランスを保つことが、精神的および社会的健康を維持する鍵となります。
筆者は年に何度かオフラインデーを作り、一切のネット遮断を行っています。
そんな時に感じるのが、なんとゆったりした時間が流れる感覚を感じることができます。
ゆっくり本を読む。
ゆっくりレコードをかけながらお料理を楽しむ。
1日の終わりに美しいマジックアワーに感動する。
実に豊かな暮らしであると感じます。
そんなソーシャルメディアの中毒から解放されるために、仏教の初期経典からヒントを得ることができます。
これらの教えは、Vitakkasanthana Suttaに見られ、思考や衝動を克服するための五つの戦略が概説されています。
今回は、その中の「無視して忘れる」という方法に焦点を当てます。
釈迦のアドバイス:「無視して忘れる」
仏陀の教えでは、欲望、憎しみ、妄想に関連する悪い思考が心に浮かんできた場合、それらを無視し忘れることが勧められています。
これは、誘惑を減らすことにつながります。
無視するという概念は釈迦はなんども説かれています。
実践の方向性
1、外的活動の領域:習慣を変えることで、文字通りソーシャルメディアを無視し、目を背ける方法を探ります。
自発的に年に何度かネットを遮断する日を作ったり、月に一度ネット遮断デーを作るのはいかがでしょうか。
2、内的活動の領域:私たちが経験にどのように関わるかに焦点を当て、注意の使い方を変えることで、幸福感を高める方法を探ります。
SNSによる精神衛生上へのデメリットをしっかり把握してください。
「無視する」の第一原則:目に見えなければ心にもない
- スマートフォンやソーシャルメディアアプリへのアクセスを困難にする。
- 起床時にスマートフォンがすぐそばにないようにする。
- 夜間はスマートフォンをオフにして充電する。
- 食事中や家族、友人との時間にはスマートフォンを使用しない。
定期的に数日スマートフォンをオフにすることはデバイスの寿命向上にもつながります。
タイムロッキングコンテナ スマホロックボックスAmazonではこのような商品も販売されているほど。
少し大袈裟に感じますか?
知らぬうちにここまで依存しているということを自覚してください。
それほど依存症といのは怖い病気です。
内面での「無視」の実践
- 目の使い方を変えることで、内面の注意の範囲を広げる。
- 思考や衝動が生じたとき、それらをただ観察し、行動に移さないようにする。
まとめ
- スマートフォンやソーシャルメディアへの依存を減らすために、戦略的に「中毒からのオアシス」を作り出す。
- 目の使い方を変えることで、思考や衝動が自然に生じて消え去るのを許すことで、ソーシャルメディアへの依存から自由になる。
豊かな暮らしを得るための第一歩は何かを求めることではなく、実は手放すことなのかもしれません。
執着を手放すことの重要性がここでも見えてきませんか?