アーユルヴェーダ体質診断 (ドーシャ診断)
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この診断が重ねる5つの層
よくある体質診断は、10から30ほどのチェックでヴァータ・ピッタ・カパのどれが多いかを数えます。この診断は、アーユルヴェーダの古典が区別する2つの体質と、インド占星術の星、季節、年代を重ねて読みます。
- 生まれ持った体質 (プラクリティ)。子どもの頃から変わらない体と心の傾向を24問で。
- いまの状態 (ヴィクリティ)。季節や忙しさで揺れる、この2週間の状態を15問で。
- 星が示す体質。生まれた日の月の星宿 (27宿) に割り当てられたドーシャ。
- いまの季節。日本の四季で高まりやすいドーシャ。
- いまの年代。古典の3つの年代 (16歳まで・60歳まで・それ以降)。
生まれ持った体質といまの状態の差が、いま整えるところです。三角の図では、生まれ持った位置を塗りの丸、いまの位置を輪で示します。
アーユルヴェーダとは
アーユルヴェーダは、インドで数千年続く伝統医学です。日本語では、アーユルベーダ、アユールヴェーダとも書かれます。サンスクリット語で「アーユス」は生命、「ヴェーダ」は知識を意味し、「生命の知恵」と訳されます。紀元前後にまとめられたチャラカ・サンヒターとスシュルタ・サンヒターが、いまも読み継がれる古典です。
体も心も、自然と同じ5つの元素 (空・風・火・水・地) からできていると考えます。その働きを3つにまとめたものがドーシャで、生まれたときの割合が一人ひとりの体質になります。病気になってから向き合うより、自分の体質を知り、食べ物と眠りと季節の過ごし方で釣り合いを保つことを大切にします。
古典は、食べたものを消化する力をアグニ (消化の火) と呼び、よく消化された食べ物から生まれる生命力のもとをオージャスと呼びます。体質に合った食べ方と暮らしでアグニを整えることが、アーユルヴェーダの養生の中心です。
暮らしの整え方は、1日の過ごし方 (ディナチャリヤ) と、季節の過ごし方 (リトゥチャリヤ) の2つにまとめられています。朝早く起きる、白湯を飲む、油で体をなでる、季節に合わせて食べ物を変える、といった習慣は、この2つから来ています。
3つのドーシャ (ヴァータ・ピッタ・カパ)

ヴァータ風と空
風のように軽く、よく動き、ひらめきに満ちた体質です。細身で、体重が増えにくい人が多いとされます。肌と髪は乾きやすく、手足は冷えやすい傾向があります。食欲と眠りに日によるむらが出やすく、疲れは急に来ます。

ピッタ火と水
火のように温かく、鋭く、目標に向かってまっすぐ進む体質です。中くらいの体つきで、筋肉がつきやすいとされます。体が温かく、汗をかきやすく、暑さが苦手です。食欲が強く、おなかがすくと機嫌に出やすい傾向があります。

カパ水と地
大地と水のように穏やかで、やさしく、長く続く力を持つ体質です。がっしりとしてふっくらした体つきで、肌はしっとり、髪は太くつやがあるとされます。眠りは深く長く、体重は増えやすく落としにくい傾向があります。
7つの体質
古典は、どのドーシャが強く出るかで体質を7つに分けます。1つが強いヴァータ・ピッタ・カパ、2つが並ぶヴァータ・ピッタ、ピッタ・カパ、ヴァータ・カパ、そして3つが近い割合でそろうトリドーシャです。2つが並ぶ人がいちばん多いとされます。
体質ごとの暮らしの早見表
ヴァータ
鎮める味甘い味、酸っぱい味、塩気のある味
食べ物温かい汁物、根菜の煮物、おかゆ
運動ゆったりしたヨガやストレッチ
眠り22時までに布団に入る
高まる季節11月から2月
香りオレンジ、ローズ、バニラのような甘く温かい香り
ピッタ
鎮める味甘い味、苦い味、渋い味
食べ物きゅうり、冬瓜、葉物などのみずみずしい野菜
運動水泳、夜の散歩、涼しい場所での運動
眠り夜更かしをせず、日付が変わる前に眠る
高まる季節7月から10月
香りミント、ラベンダー、白檀のような涼しい香り
カパ
鎮める味辛い味、苦い味、渋い味
食べ物しょうが、胡椒、シナモンなどの温める香辛料
運動早歩き、ジョギング、ダンスのような汗をかく運動
眠り6時前に起きる
高まる季節3月から6月
香りユーカリ、しょうが、レモンのような目の覚める香り
診断で聞く39の質問
生まれ持った体質の24問は、子どもの頃からの体と心の傾向を、3つの答えから選びます。いまの状態の15問は、この2週間に当てはまるかを「よくある・ときどきある・ほとんどない」で答えます。
- 子どもの頃からの体つきは中くらいで筋肉がつきやすい / がっしりして、ふっくらしている / 細くて骨が目立つ。背は高いか低いかのどちらか
- 体重の変わり方は食べても太りにくく、忙しいとすぐ落ちる / 増えても減っても、戻しやすい / 増えやすく、落としにくい
- なにもしないときの肌はしっとりとなめらかで、厚みがある / 温かく、赤みや吹き出物が出やすい / 乾きやすく、かさつきやすい
- 髪の質は細くて乾きやすく、うねりや枝毛が出やすい / 細くやわらかく、早くから白髪や抜け毛が気になる / 太くて量が多く、つやがある
- 目の印象は小さめで、よく動く / 鋭く、光に弱い / 大きく、潤んでいて、まつげが濃い
- 手足は温かく、汗ばみやすい / 冷えやすく、関節が鳴りやすい / ひんやりしてやわらかく、しっかりしている
- つらいのは寒さと風。冬は苦手 / 暑さ。夏は苦手 / 湿気と、じめじめした寒さ
- 汗のかき方はほどほどで、動けばじわっと出る / あまりかかない / よくかき、においが出やすい
- 食欲は落ち着いていて、1食抜いても平気 / 日によってむらがあり、食べ忘れることもある / 強く、おなかがすくと機嫌が悪くなる
- おなかの調子はゆるくなりやすく、胸やけしやすい / 張りやすく、便秘ぎみになりやすい / ゆっくりで、食べたあと重たくなりやすい
- 喉の渇きはよく渇き、冷たいものが欲しくなる / 日によって違う / あまり渇かない
- 眠りは浅く、夜中に目が覚めやすい / 深く長く、朝がなかなか起きられない / 短くても深く眠れる
- よく見る夢は水辺、ロマンチックな場面。あまり覚えていない / 争い、炎、色あざやかな場面 / 飛ぶ、走る、追われる、落ちる
- 歩き方や動きはきびきびして、目的に向かってまっすぐ / ゆったりとして、落ち着いている / 速く、軽く、せかせかしている
- 体力の出方はゆっくりだが、長く続く / 急に出て、すぐ疲れる / ほどよく続き、やり遂げる
- 話し方はゆっくりで、声がやわらかい / 早口で、話が次々に飛ぶ / はっきりして、筋道が通っている
- 物ごとの覚え方は鋭く、要点をすぐにつかむ / 覚えるのは早いが、忘れるのも早い / 覚えるのに時間がかかるが、いったん覚えたら忘れない
- 何かを決めるときは迷いやすく、気が変わりやすい / すぐ決めて、決めたらゆずらない / じっくり考え、決めるまで時間がかかる
- 追い込まれるといらいらして、人に強く当たりやすい / 不安になり、心配ごとが頭を回る / 引きこもり、何もしたくなくなる
- よく出る気持ちは情熱と、いらだち / わくわくと不安が、交互に来る / 穏やかさと、執着
- お金の使い方は思いつきで使い、残りにくい / 目的のためにきちんと使う / 貯めるのが得意で、手放すのが苦手
- 人とのつきあい方はすぐ打ち解けるが、関係が移ろいやすい / 選んだ相手と、濃く深く / 少数の相手と、長く変わらずに
- 心地よいのは涼しく、風が通る日 / 暖かく、湿り気のある日 / 暖かく、からっと晴れた日
- 毎日の過ごし方は日によってばらばら。決まりは苦手 / 計画を立て、そのとおりに進めたい / 同じ流れのくり返しが心地よい
いまの状態 (この2週間)
- 寝つきが悪い、夜中に目が覚める
- いらいらして、人や自分に厳しくなる
- 朝がつらく、体が重たい
- 考えごとが止まらず、落ち着かない
- 顔がほてる、暑さがいつもよりつらい
- やる気が出ず、だらだらしてしまう
- 肌や唇がかさつく、手足が冷える
- おなかがすくと、急に機嫌が悪くなる
- おなかがすいていないのに、食べてしまう
- 食べる時間や寝る時間が、ばらばらになっている
- 目が疲れやすく、光がまぶしい
- 顔や足がむくみやすい
- おなかが張る、すっきり出ない
- 休むことに罪悪感があり、手を止められない
- 鼻や喉がすっきりしない、眠気が抜けない
生年月日でわかる体質 (星の体質)
インド占星術 (ジョーティシュ) では、月の通り道を27の星宿 (ナクシャトラ) に分けます。星宿は3つのドーシャに9つずつ割り当てられていて、これをナーディーと呼びます。縁組の相性を見る8つの項目 (アシュタクータ) の1つとして、いまもインドで使われている古典の割り当てです。
この診断は、生まれた日の月の位置を天文計算で出し、インド占星術で使うラヒリ方式の補正をかけて星宿を決めます。月は1日に約13度動き、星宿を1つ進むのにほぼ1日かかります。時刻が分からないときは正午で計算し、生まれた日のうちに星宿が変わる日は、そのことを画面に書きます。
季節とドーシャ
ドーシャは季節によって高まります。インドの季節をそのまま使わず、日本のような温帯での読み替えを使っています。3月から6月はカパ、7月から10月はピッタ、11月から2月はヴァータの季節です。1日の中でも、4時間ずつドーシャが巡るとされます。
科学で分かっていること
厚生労働省の統合医療の情報サイト eJIM は、海外の公的機関の資料をもとに、アーユルヴェーダについて次のように伝えています。
- 世界で最も歴史のある医療体系の1つで、食事、運動、生活習慣と、植物などの自然の産物を組み合わせる。
- 有用である可能性を示す研究はあるものの、よく計画された研究は少なく、多くは小規模である。
- 海外の調査では、製品に鉛や水銀などの金属が含まれていた例がある (2015年の調査で、使っていた人の40%に高い血中の鉛の濃度)。
- 健康の問題で医療機関を受診するのを後回しにするために、使ってはいけない。
この診断は、薬やサプリメントをすすめません。扱うのは、体質の傾向と、食べ物・眠り・季節の過ごし方の工夫だけです。
出典: 厚生労働省 eJIM「アーユルヴェーダ療法」 (翻訳公開 2021年3月12日・2026年9月28日に確認)
よくある質問
アーユルヴェーダ診断は無料ですか
無料です。生年月日と39の問いに答えると、体質の名前、割合、いま整える3つのこと、明日のあなた、恋愛の傾向、金運を高めるためにやること、1日の時計までを、登録なしで表示します。メールアドレスだけの無料登録で、結果をマイページに保存できます。
生年月日だけで体質はわかりますか
アーユルヴェーダの本来の見方は、体と心の観察です。生年月日から出すのは、インド占星術で月の星宿に割り当てられたドーシャ (ナーディー) で、体の体質とは別の「星が示す体質」として読みます。この診断は両方を出し、重ねて読みます。
アーユルヴェーダは日本人に合わないと聞きました
合わないと言われる理由の多くは、インドの気候と食事をそのまま当てはめることにあります。体質の考え方そのものは、季節と暮らしに合わせて読み替えるものです。この診断では、日本の季節と、ごはんや汁物など日本の食卓で取り入れやすい形に置き換えています。
アーユルヴェーダは怪しいものですか
インドで数千年続く伝統医学で、インド政府は AYUSH 省という専門の省を置いています。一方で、厚生労働省の eJIM は、有効性を示す研究は少なく多くが小規模であること、海外の製品に鉛や水銀が含まれていた調査があることを伝えています。この診断は薬やサプリメントをすすめず、食べ物と暮らしの工夫だけを扱います。医療の代わりではありません。
体質は変わりますか
生まれ持った体質 (プラクリティ) は、一生変わらないとされます。変わるのは、季節や忙しさで揺れる「いまの状態」(ヴィクリティ) です。季節の変わり目に「いまの状態」だけ確かめ直すと、移り変わりが見えてきます。
結果はどこに残りますか
この端末の中に残り、同じ端末で開き直すと前回の結果が出ます。無料登録をすると、マイページの「アーユルヴェーダ診断」にも保存され、別のスマホやパソコンからも見られます。
あわせて読む
この診断はアーユルヴェーダの古典の考え方にもとづく体質の傾向で、医療の診断ではありません。体の不調が続くときは、医師に相談してください。 出典: チャラカ・サンヒター 総論 (ドーシャの性質と6つの味)、ナーディーの星宿の割り当て、V. Lad「Ayurveda: The Science of Self-Healing」(温帯での季節の読み替え)。2026年9月28日 更新。